２日目は、白山・金沢の2つの桜並木を愛犬と歩き、お宿のオーナーさんオススメの和菓子店で購入した”氷室饅頭”を食べつつ、その後東茶屋街に立ち寄り、最後帰り道の途中で回転寿司で昼食をとるという、今回もそんなに観光客向けでは無いところばかりを回っています。
【石川県オススメお花見スポット １】白山市・鶴来 手取川沿いの桜並木
今回私達が金沢を訪れたのは春先の３月末ごろ。
桜が咲いていたらラッキーだな程度であまり期待はしてなかったのですが、
お宿のオーナーさんオススメの散歩コースにはもうほぼ満開で桜が咲いているとのことだったので、
朝イチから愛犬を連れてそちらへ向かいます。
手取川の川沿いに桜並木があるとのことなので、そこまでお宿からゆっくり散歩しながら約１５分。
途中、廃線になった線路や、昔の運河？のような小さめの川沿いにある木材加工工場の横を通り、車の往来の多い１５７号線を渡ります。
渡った先に手取川の土手があり、そこを登れば一直線に続く桜並木が現れます。
一面に延々と広がる緑の河原、その先に昨日の雨で水嵩が増した川が地響きのような音を立て流れ込んでいます。
河原は前日の雨で少しぬかるんで、草と雨の匂いがほのかに香ります。
愛犬は草むらの上を歩くのが大好きで、ぬかるみとくればなおさら！
尻尾を高らかに揺らし、テンポの良い足運びでみるみるご機嫌犬♪
３〜４０分、桜を見ながら散歩した後その足で、お土産用にこの辺りで有名だという日本酒を買いに、酒蔵へ向かいました。
菊姫のにごり酒入荷しました！
このあたりで有名な日本酒『菊姫』というものがあると聞いていたので、お酒と酒粕をお土産にしようと考えていました。
前日にお宿近くのスーパーに菊姫の酒粕とお酒が置いてあるのを見つけ、酒粕は既に購入しましたが、お酒に関しては何を変えば良いのか私達は全くわからないので、お店の人に聞いて購入することに。
菊姫合資会社 https://www.kikuhime.co.jp
中に入ると、お店というより『酒蔵の事務所でお酒を売ってる』という感じのスタイルで、一升瓶サイズの菊姫シリーズが何本か置いてありました。
 | 菊姫 吟醸 加陽菊酒 720ml [菊姫合資会社 石川県白山市] 価格:2719円 |
 | 菊姫 山廃吟醸 1.8L 1800ml [菊姫合資会社 石川県白山市] 価格:6571円 |
どうせなら作っているところで購入しようと思っていたのですが、先客がいて結構話し込んでいらしたので、
チェックアウトの時間迫る私達はこちらで買うのを諦め、同じ通りの並びにある個人商店の酒屋さんに行きました。
汐井酒店（google mapにリンク）
ここはいろんなお酒がたくさんあります。
母と叔母に日本酒のお土産をと考えていたので、とりあえず菊姫入門者向けを尋ねると・・・
棚の一番上にある一升瓶。
怖さのあまり一瞬で目をそらしましたが、桁数が恐ろしく多かったので価格は１万円前後だったかと思います。
そこまで親孝行ではないので他のオススメをお願いすると、価格はなんとか手が届く。
けど・・・ん〜、悩みます。
そういえばこのお店の前面ガラスに
『菊姫のにごり酒入荷しました！』
と貼ってあったのが突然頭の中にフラッシュバック！
わざわざ貼るくらいだからレアなのか？
きっと人気はあるだろうし、
にごり酒ということは甘い、
そして恐らく高価ではないハズ！
と頭の中で秒速の計算。
冷蔵庫におさめられていた少し小さめの瓶に入ったにごり酒が
1,100円！
これまで紹介してもらったお酒と比べ物にならないくらいお手頃価格だったので
旅行支援の金券を２枚出し、即購入・・・。
（結局お手頃価格に弱いだけのことです）
ネットでも販売しておりますが、やはり高めですね。。。
 | 菊姫 にごり酒 1800ml【日本酒 菊姫合資会社 石川県 中部地方 一升瓶】 価格:2600円 |
＜後日 母からのレビュー＞
あのドブロク(濁り酒）、甘酒やね！酔う甘酒！甘いし優しい酔い心地でおいしかったわ〜
お酒飲めないお父さんでさえ寝る前に飲んじゃうから、もうすぐに無くなったよ
いまさらですが、味見程度に私も一口飲んでみたかった。
【石川県オススメお花見スポット ２】金沢市 犀川沿いの桜並木とお饅頭やさん
続いては、白山市から金沢市まで車で移動して犀川沿いの桜並木の下を散歩します。
人通りは今までと比べ物にならないくらい増え、人好きの愛犬はすれ違う人々に愛想を振りまきますが、そこは真っ黒な大型犬。
表情がわかりにくいので初対面の人にはほぼ怖がられます。
橋を渡り北へ向かいます。
氷室まんじゅうを求めて
氷室饅頭とは
”毎年7月1日（旧暦6月1日）の「氷室開き」の際に食べられるまんじゅう。加賀藩では、藩政期から冬場に積もった雪を「氷室」と呼ばれる保冷庫に保存し、夏場に取り出して氷として利用しながら、幕府にも献上していた。その際に、無病息災を願って食べていた麦まんじゅうを氷室まんじゅうと呼ぶ。
皮の色は白、赤（薄い桃色）、緑（読みは「あお」）の3色があり、現在は酒まんじゅうで作る店も多い。5代加賀藩主の前田綱紀の時代、宮中での氷室の節会に倉谷山の雪を将軍家に献上したことにちなみ、道願屋彦兵衛という菓子職人が考案したといわれる。また、もともと麦の収穫期にあたる6月ごろ、塩味の麦まんじゅうを娘の嫁ぎ先に贈答する習慣があり、それを元に金沢の菓子店があんを入れて商品化したのが始まりという説もある。ほかにも、氷室まんじゅうに、竹付きのちくわと炒り米、あんずを添えて娘の嫁ぎ先に送るという風習がある。”
これまで氷室まんじゅうという名前すら知らなかったのですが、お宿のオーナーさんから教わったイチオシのおまんじゅう。
お花見しながら食べようと、和菓子屋さんを目指します。
見た目から酒饅頭のようなものを予想していましたが、口当たりは酒饅頭より軽く、甘さ控えめ。いくつでも食べてしまえる罪なおまんじゅうでした。
お腹にこないのでガッツリ食べたい方は複数個購入をオススメします。
金沢百万石花園屋本店
〒920-0966 石川県金沢市城南２丁目３−１４
℡ 076-261-2308
この後もう1店舗、祖母の行きつけの和菓子屋さんに行きました。
そのお店も地元の方々がお菓子の出来上がりをお店の前で待つくらい人気店なのですが、この日は売り切れだったため、何も買えずじまい。
そちらのお店については次の機会にご紹介します！
【これぞ北陸のお味噌】金沢東茶屋街のお味噌屋さん
お花見も切り上げ、そこから少し車で移動して、以前から少し気になっていたお味噌屋さんへ向かいます。
たくさんの観光客で賑わう東茶屋街へ。
メイン通りから少し離れているからか、お店の前の通りは人通りも少なく、落ち着いた雰囲気。
こちらでお味噌を購入します。
余談ですが、お味噌ってその地域ごとに特色があって、味が全然違うんですよね。
各家庭でも違うくらいだから当たり前なんですが、私の住む関西地方は昔は結構白味噌がメインだったみたいで、その名残りか私の個人的な感覚なんですが、甘めのお味噌が多いような気がします。
なので北陸に住む祖母が造るお味噌汁は私にとっては特別なもので、普段飲んでいる味噌汁とは味が違い、少し濃いめというか、塩が効いているというか・・・。
余計に『あぁ、おばあちゃん家に来たんだ』と実感できるメニューの１つでした。
今回こちらでお味噌を購入時に「甘めのお味噌で」と選んだつもりだったのですが、家に帰って少しお味噌だけ食べてみたところ全然甘くない・・・。
むしろ少し塩気がきつい。
失敗したかな？と落ち込みながら出来上がった味噌汁を飲んでみたら、少し濃いめの味の中にほんのり甘みが。
”おばあちゃん家の味”のような仕上がりでとても美味しい。
「そうか！これが北陸の味なのか！」と1人で納得していました。
今はこのお味噌汁に菊姫の酒粕も入れたりして、いただいています。
さらに余談で、スーパーで市販されている北陸風のお味噌といえば「雪ちゃんの日本海味噌」
私が子供の頃、母がいつもご指名で買っていたお味噌です。今思えば母も実家北陸の味がなんとなく恋しかったのでしょうか。
【ちょっと贅沢な回転寿司】金沢市内の回転寿司で初白エビ
そろそろ疲れてきた愛犬は車内で爆睡中。その間に北陸最後の食事。お昼ご飯を食べに回転寿司へ向かいました。
回転寿司 左衛門
石川県金沢市泉が丘2丁目12番35号
金沢市街地や、近江町市場内にあるお寿司屋さんは観光客で一杯で、値段も高めと聞いたので、市街地から離れた場所にある、地元の方が行きそうな場所にしぼって探してみました。
帰り道に寄れる範囲の回転寿司屋さんで検索して、こちらのお店に決まり。
店内はお客さんでいっぱいで、活気もあり清潔感もあり、かなり良さげです。
客層はご年配のご夫婦やお昼休みの会社員の方々が多く、地元の方の普段の生活圏内のお店のようでした。
そういうお店はハズレが少ないと思い期待大！
こちらでランチを注文しました。
ランチにはおかわり自由のお味噌汁もついています！
比較するわけではないのですが、先日行った富山県魚津市のお寿司屋さん小政寿司
（以前の記事 大型犬と車で行く北陸旅行 ＜富山魚津グルメ＞）
と比べると、やはり金沢市内だからか、ランチでもネタは高級なものが多く使われている様子で、それに伴い価格も倍以上から変わってきます。
私達はグルメではないので難しいことはわかりませんので、ただの感想になりますが新鮮で臭くなく(普段どれだけ臭い魚を食べているんだ？）プリプリで甘みがありました。
回ってるか、回ってないかとか、地域の違いとか、いろんな差はあると思いますが、富山のお寿司やさんであった漫画みたいなシャリの感動まではここではありませんでした。
『ちょっと贅沢な美味しいお寿司』という感じですかね。
個人的に白エビは、「ふーん、これが噂の・・・」程度の感動しか出来ず、私は甘エビの方が好きかもしれません。
お味噌汁も魚の出汁がきいていて美味しかったですし、店員さんも良い方ばかりでとても心地のいいハズレ無しのお店でした。
少し市街地からは離れていますが、車で移動されるのでしたらこちらもオススメです！
ではいよいよ帰路につきます。
最後に、この旅行で一番費用がかかったのが交通費でしょう。
少しでも節約するために安いガソリンスタンドで給油します。
【お得】使わないと損！コストコのガソリンスタンド
長距離の車移動で一番頭が痛いのは高速代金とガソリン代。
間違っても高速のパーキングで給油すると痛い目に遭います。
以前旅行した際、パーキングのガソリンスタンドのおじさんから『ここで入れると下の（一般道沿いの）３倍からするよ？』と給油を思い止まるよう心配されたほどです。
かといって、高速道路近くでガソリンスタンドを探しても結局は割高。
ただでさえ高騰しているのにさらに高いなんて、私達のお財布には厳しいので
少し回り道ですが、近くにコストコを見つけたので、そちらで給油して帰ります！
わが家の自家用車は軽油ですが、大半のガソリンスタンドよりもだいたい２０円/L 前後くらい安く（２０２３年３月現在）給油することができます。
金沢市街地から回転寿司に寄り、そこから無駄なく寄れるルート上にコストコ野々市倉庫店を発見。
北陸道 白山 の入り口のすぐ側にあります。
コストコあるある・・・
給油だけでは済まず、何かしら店内に入って物色してしまうのがコストコ。
最後に、全く金沢名物とかではありませんが、全国どこのコストコでも販売しているお寿司を帰宅後の晩ご飯用に買って帰ります。
（ただしこのお寿司は私の地元のコストコではなかなかお目にかかれない競争率の高いお寿司です）
地元のコストコの店員さん激推しメニューだったので一度食べてみたかったー。
旅行の感想・総括
１泊２日の北陸旅行でしたが、ほぼ愛犬とのんびり散歩するか、美味しいものを食べることくらいしかしていません。
これまでの旅行と違って、変な ”旅行パワー” が出なかったからか、無駄遣いもせず、無理な予定も立てず、家族とゆったり過ごすことができました。
単純に自然の景色を楽しみ、地元のものを美味しくいただく。
景色に引き込まれ、昔からの建物を見て、
愛犬と旅行することで、歩く場所、見る場所、食べるものが変わった気がします。
