ボール遊びができない犬

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人にはやめておいた方がいいと頭ではわかっていても、なかなか治せないクセがあるように、犬にもなかなか治せないクセがあるようです。

ただ、そのクセが命に関わる事だとしたら・・・?

間違えて覚えたボール遊びの方法

前回の記事《愛犬のお家を準備しよう!犬用ゲージ・クレート選びについて》でも少し触れましたが、わが家のラブラドールのラブは、子犬の頃から何でも口に入れる、食べるクセがありました。

私の好きな映画マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたことでは、主人公夫婦の飼っているラブラドールレトリバー、マーリーのハチャメチャぶりがコミカルに描かれており、愛犬との生活を通して家族の愛や絆の素晴らしさを伝える内容になっています。

見終わった後には「こんな家族いいなぁ」と、途中のマーリーのハチャメチャぶりはすっ飛んで忘れ去られてしまいますが、実際この犬がわが家にやってきたら?

うちのラブを見ている限り、この映画のマーリーの制御不能さは決して大袈裟ではなく、ほぼあのままか、あれ以上だと言っても過言ではありません。

ラブラドールを飼おうかと検討中の方には、ぜひこの映画を見てから決断することを強くおススメします!私はラブを飼う前にこの映画は見ていなかったのですが、もし見ていたらラブがラブではなかったかもしれません‼︎(笑)

でも、犬にも個体差があるので、
大人しい子、元気な子、やたら賢い子、ずる賢い子、いろいろ性格・個性があります。

どんな子がお家に来るのかは運次第!
さらに同じ犬でも飼い主さんが変わればそれに合わせて少なからず性格が変わるので、こればかりは全てのラブラドールがそうです!とは言えません。

3匹のラブラドール

そんな元気いっぱい、お調子者の食いしん坊でハチャメチャなわが家のラブが、飼い主の血圧を上げたり下げたりしていた時のお話はかなり長編になるので割愛するとして、

今回は”やり方を間違えて覚えたボール遊び”に絞ってお話ししたいと思います。

”マンガみたいに”なんでも食べる犬

まず大前提として、ラブラドールは本当に賢い犬です。そして何でも口に入れ、食べます。

賢いので(良い意味でも悪い意味でも)飼い主のいる前では誤食はあまりしません。
そこがやらしい。

隠れて誤食するので(特に若い頃)、何かあった時の原因を探るのがなかなか難しい。

大抵は誤食残骸を見つけて「しまった!食べられた!」と飼い主が気付くのですが(気付かない場合の方が多い)、まだ仔犬の頃、運良く絶賛誤食中に出くわした事もありました。

犬の誤食でびっくり

私が近づいている事も気づかずに、ボーッと寝っ転がりながら、まるで赤ちゃんがおしゃぶりをくわえている時みたいに、遠い目で何かを無心に食べています。

そうなんです!ほぼ無意識で噛み砕いて食べているんです!

”犬に怒る時はタイミングが重要”とはよく聞くので、

今や!!とばかりに「あかん!ダメー!」と駆け寄りましたが当の本人は
『へ?何のこと?』ってな感じで尻尾フリフリ。

犬本人が”悪いことやってる”って自覚している場合、飼い主が怒るとシャキーンッとお座りするのですが、ほぼ無意識でやってることだからか、ニヤニヤしながら寄ってきます。これがまた腹立つ!

自覚させるのはもう無理だと断念して、とりあえず吐き出させることに。
ただ、犬の吐かせ方なんて知らないですし、飼い主も頭に血が上っていてまともな判断ができません。

とっさに試したことが、人にするみたいに舌の奥を押したりしてみること。オエってなりますが、全く平気で吐かないんですよね。
それにラブの方も「アンタ何すんねん」と言わんばかりの困惑顔をしながら本能で口を閉じようとするので、本気で歯が手に刺さって痛い。(危ないので決して真似しないでください)

後は、すがるような気持ちで「いいから吐きなさい!、ほら、吐け!!」と玄関でひとしきり叫んでいましたが、”吐け”なんて言われても犬には何のことだかさっぱりな感じ。尻尾振って笑ってるやん…



無力感に苛まれ、諦めと可能性の模索の間で折り合いがつかずドーッとこちらも疲れてきて
”吐け!って刑事ドラマみたいやな。アホなこと言うてるわ”って自分にツッコミ。

ほぼ諦めの境地ですが、最後のゴリ押し。
”もし喉の付近にまだあれば取れるかも”と口を開けて必死に奥まで覗き込みますが(飼い主の行動を疑いながらも「口開けてー」とお願いすれば口は開けてくれます。変に素直)もちろん何も見えません。


誤食してからだいたい2・3日経過した日の夜、こういう顔して部屋の端っこで静かに座っている。。。

調子悪ときの座り方
なぜかナヨっと座る

「なんかお腹変やねん」の時の座り方。
逆に私達が気付かない間に誤食していたとしても、この座り方でバレます。

これは飼い主へのメッセージとして私達は受け取っています。
「明日の散歩の時にボクが一体何を食べたかを発表いたします」


翌日覚悟を決めて散歩コースを歩きます。
いつその時が来るのかとビクビクしながら歩く飼い主をよそに、ラブはいつも通り元気いっぱい引っ張る引っ張る。

しばらくすると急によそよそしく、小走りに変化。
わざわざ歩道のど真ん中まで駆け出し、周りが見渡せる場所でおもむろに

腰を下ろします。


それを夫婦で固唾を飲んで見守ります。


当時、私達は目の前で繰り広げられる様子に圧倒されて、2人並んでただ見ているしかありませんでした。


今でこそいい思い出話になりますが
さすがにその時は、関西人の私達でも、一切笑えません。
「頼むから、きっちり出しきってくれ…」

祈りに近い状況。

無事に体から排出され、ことなきを得ましたが、だいたいここまでが毎回の誤食ルーティーン。

これが多い時は2・3ヶ月に一回のペースでおこりました。

ただ、同じ誤食でもボールやオモチャの場合は話が変わります。

ボールとの因縁

割ってしまったボール

ここまででお気づきかと思いますが、ラブは一度、
おもちゃのボールで大勢の犬たちと遊んでいる時に、ボールを取るか取られるかの、もみくちゃ騒動が起こりその時にうっかりボールを飲み込んだことがあります。
テニスボールサイズの空気の抜けたゴムボールをです。

本当に一瞬の出来事。飼い主も「えっ?」って声に出すか出さないかの早さです。

ボールはさすがに自然に排出されないだろうと思い、その足ですぐ病院へ。

大きさも微妙だったのと空気が入っていないボールだったので全身麻酔をして内視鏡で取り出すことに。UFOキャッチャーのキャッチ部分のような器具でボールを掴んで無事取り出せました。

ラブからすれば大好きな病院に行って、寝ている間に全て済んで、起きたら大好きな看護師さんがいっぱい!で良いことずくめでしょうが、飼い主から言わせてもらえば

  1. 医療費が高額(片手超えたぞ)
  2. 全身麻酔は体に負荷かかるぞ
  3. エコー撮るときにお腹の毛剃ったぞ。アンタ肌弱いのに

案の定、帰って3日後位からところどころお腹の皮膚が赤くなってきて「なんか痒いねんー」

また皮膚用の薬をもらいに病院まで走ります。(また金かかる。)

そんな程度ならもう良いんです。
”ラブと暮らすというのはこういうことやな”と仔犬の頃からの誤食騒動で腹もくくっていたので。

ボールは食べて遊ぶという勘違い

ボールに遊ばれている犬
バランスボールと決闘中

それ以降、ボールはテニスボールであってもラブに近づけず、ドッグランも混んでいたら諦めて帰る、ドッグランで他の愛犬の飼い主さんがおもむろにボールを取り出しにかかったら、即走ってラブを捕獲しに行くという対策を取っていました。
それでなんとかうまくいっていたのです。

あるお正月休みの日、ドッグラン内にはよく一緒に遊んでもらう大型犬達しかおらず、(誤飲開腹手術経験のある方が何人かいらっしゃったので暗黙の了解で口に収まるおもちゃは出しません)安心して遊ばせていました。

そこへフラフラ〜っとオモチャをくわえた初めて見る小さめな中型犬登場。

「これは絶対あかんパターンや」と全力でラブ捕獲に駆け寄りましたが間に合わず。

大勢の大型犬に囲まれた中型犬は口からポロッとオモチャを落とし、それを速攻でラブがくわえて走りだすという二度と見たくない悪夢を再び見るハメに。

それでも諦めず、他の愛犬の飼い主さんも一緒になってみんなでラブを追いかけてくれたのですが、そこでこのお調子者の血が騒ぐ。

「みんなボクと遊びたいんやな!」

勘違いも度が過ぎるとただただ憎たらしい。

さらに調子に乗って「取れるもんなら取ってみろ」と言わんばかりに嬉しそうにこちらの反応を見ながら逃げ続けます。そして最後…

「キャイーン」悲痛な鳴き声がドッグラン中に響き渡り、どよめきが。

また飲み込みました…。


「え?あのおもちゃを?」
他の愛犬の飼い主さんも驚きます。


それがこちら

誤飲したおもちゃ

約5センチ角のサイコロ型のおもちゃ。硬めの素材でできているので内視鏡でつかみ出すのは無理とのこと。初めての開腹手術となりました。

あの叫び声はこれを飲み込んだ時に痛かったんでしょう。

本当に言うまでもありませんが開腹手術はするものではありません。しかも”誤飲で”なんて。

もう二度とあんな思いをさせたくはありません。

もちろん今回の手術はラブが寝ている間にサクッと済ませられるようなものではなかったので、帰宅後も辛そうで不自由そうでしたが、そんな経験をしていても誤飲・誤食はその後もなかなか治りませんでした。

入院中のラブ
入院中のラブ

何が原因でこうなったかはわかっていないもんね…

もちろんかなり高額な医療費が請求されます(当時の価格で両手少し超えました)
この時ラブは胃でしたが、スタンダードプードルの飼い主さんからお聞きした話では、腸まで異物が移動してしまった時は、20万円ほど医療費がかかったらしいです。

誤飲しやすい愛犬には保険は必須ですよ。

術後の辛そうな犬
後ろ足でお腹を掻くので靴下を履かせて防御です


今ラブは8歳ですが、6歳あたりから、誤飲事故がようやくなくなりました。(散歩中の拾い食いはありますが、誰と散歩に行くかで する・しないがあり、人を見ているような気がします)

ラブも飼い主も要領がようやくわかってきたからかもしれません。


ドッグランは危険がいっぱい

思いっきり遊ばせてあげるためにドッグランへ行きますが、誤飲が多い愛犬を連れて行く場合は遊ばせる前に注意しておかないといけないことがあります。

参考までに、私達がドッグランに着いて毎回しているのは、すぐにフリーにせずドッグラン内を一周一緒に歩いて回るようにしています。

この時に、危険なものが落ちていないか、他の愛犬の排泄物が放置されていないかチェックし、落ちていたら口に入れないように袋へ入れて端へ避けて置きます。

初めてドッグランに愛犬を連れて行かれる方は特に注意してくださいね。


ボールは諦めて|誤飲しにくいおもちゃ

そういう経緯もあり、うちにはボールがありません。唯一サッカーボールだけ置いています。

でも、それじゃあつまらないかな?と、誤飲しにくそうなおもちゃを2・3個だけ持っています。
これらを飲み込んだことはないので、安心してラブに渡していますが、いずれも飼い主が留守の時にはきちんと片付けて、ラブだけで遊べないようにはしています。


もし愛犬の誤飲でお困りでしたら飼い主さん監視のもとで一度試してみてください↓↓
けっこう大きめのおもちゃです。

ボールよりお気に入り【PULLER】

飼い主もお気に入り ドッグランのお供に
これは”脱ボール”をしてからすぐ購入しました。購入から3年以上経ちましたが2代目です。2本セットなので1個買うと長く使うことができます。サイズ展開も豊富なので愛犬に合ったサイズを。

使い方としては、

  1. 地面に叩きつけるように投げるとかなりスピードが出て転がり、ラブも全速力!
  2. フリスビーとして上方に投げると、ジャンプしてキャッチ!してくれます
  3. かなり頑丈なので、引っ張り合いっこも余裕でできます‼︎

最近、引きちぎり癖のある保護犬のボリスがわが家にきてから、一部ボロボロになりましたがまだ使えています。

走る犬
コツを掴んで投げるととても早く転がっていきます
購入約一年後
今のpuller
ボリスに引きちぎられた跡

これは”噛むおもちゃ”というより”取ってきたり、投げたのをキャッチするおもちゃなので、与えっぱなしは向いていなさそうです


寝る前に安心感を与える【KONG ブラックコング】

このkongは長いことお世話になっています。もう3代目くらいでしょうか。自宅でまったりしている時や、ラブにとっては暇で仕方のないブラッシングの時にくわえて遊んでいます。

中にオヤツを入れてあげると、コロコロおもちゃを転がすと中からオヤツがポロポロこぼれてくる仕組みになっているので、ずーっと転がして遊びます。

おやつも何も入れずに渡してあげると”キュッ キュウッ”っと噛む音が聞こえてきます。
そしてそのまま「おやすみなさい」
ラブは眠りに落ちます。

飼い主としては、歯磨き代わりにならないかなと期待しています。

kong

注意点としては
買ってすぐは、少しゴム臭がします。
あと、外に出しっぱなしはゴムが劣化してボロボロと取れてくるので、出しっぱなし注意です


これがあればご機嫌【KONG WUBBA】

ラブのお気に入り 散歩にも持っていきます
これは噛めば音が鳴るタイプ。ラブはこれが今1番のお気に入り。散歩中、これをくわえていると拾い食いが無くなるので飼い主としては大助かり!
さらに、すれ違う人に「おもちゃ運んでるの?かしこいねー」など声をかけてもらえるので、人好きのラブにとっても人脈?を広げるラッキーアイテム。

これを投げて”持ってきて”遊びもしていますし、追いかけっこもします。

青いコング
迷彩コング

ただ、唯一の弱点をあげるとするならば、これは周りが布で覆われているので、泥汚れなどは取れにくいです。何度か水洗いすると噛んでも音が鳴らなくなりました。
このオモチャを長く使うポイントは、”洗わないこと”かもしれません。


最後に、これはボリラブがずっと廊下の端で噛んでいたおもちゃです。よほどストレスを感じていたんでしょうね。

ほぼKONGの回し者みたいになっていますが、本当に丈夫で助かっています。


今回ご紹介したおもちゃは、全て”うちのラブと相性が良かったおもちゃ”なので、もしかすると、あなたの愛犬には合わないかもしれません。ご了承ください。

あと、愛犬をおもちゃで遊ばせる時は必ず、近くに飼い主さんがいて見守っていてください。
相手は動物なので、何がきっかけでどんな事故が起こるのか予想できません。くれぐれもご注意ください。


また別の機会に”買わなきゃよかったおもちゃシリーズ”もやってみようと思いますので、よければご覧下さい!!

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